労力の無駄
こんにちは、安堂達也です。
今日は、園庭開放開催のツボをお伝えします。
園庭開放のよくある間違い8つ
1.園庭開放は、開門して遊具や園庭を無料開放することだと思っている
2.園庭開放に、在園児保護者に告知して、入園前の弟妹児に利用を促している
3.園庭開放では、担任をもたせられない補助職員を中心に輪番で当てている
4.園庭開放では、親子が気兼ねなく遊具あそびができるよう、極力話しかけることをしない
5.園庭開放は、午前中で終わりにしている
6.園庭開放は、園庭と遊具だけを開放しているので部屋には上げない
7.園庭開放では、事前の予約もとらないし、当日は住所記録・ 誕生日記録もしない
8.園庭開放は、地域への園のサービスであり、特段重要視していない
上記は「園児募集的には」間違った考えです。
そして、園庭開放事業を、自治体の補助金対象の行事として収入の一部にしている場合は、どうしてもその基準に合わせて行いたくなりますが、私の提言は【園児獲得の第一窓口にする】という分母集客の役割を果たすことが重要であると考えています。
園庭開放の間違いを改める考え方
1.園庭開放は、園にご縁のなかった地域の未就園児親子との初めての出会いの場創出であり、営業最前線です。
2.既に入園された保護者を集めるのでなく、来たことがない園と無縁の未就園児親子が集まりやすい配慮が必要です。
3.営業の最前線ですから、好印象で初めての保護者とできるだけ親密になれることがベストです。したがって、口下手の若手職員や年配の説教教員は向かないということです。
4.営業最前線ですから、自由に遊ばせて、コミュニケーションもとらないというのは、景品だけばらまいているキャンペーンと同じことです。人件費や広告費のバラマキです。
5.親子と先生方のコミュニケーションの機会をできるだけとりやすくするために、お弁当持参を促し、日陰やお部屋を用意してお茶やお菓子を差し上げながら、軽口から雑談を広げていくという手法を取るために、お昼マタギの時間を提唱しています。
6.園舎工事中で1年間未就園児教室を停止していた園は、翌年の入園児減少で大打撃をこうむります。庭が使えなければ、ホールを使う。ホールが使えなければ、「園外保育」を企画する、等、やり方はいろいろあります。お昼くらいは日陰を作ってあげたいものです。話も弾みます。
7.コロナの影響でイベントに事前予約を取り、定員を意識される園が増えたことはいいことです。何人来るかわからなければ、職員の配置も計画できないはずです。そして、手書きでもQRコー ド読み込みでも、来園者の情報取得は今後のお知らせ通知のために必須です。
8.上記のことからもわかるように、園庭開放は無料という保護者にとっての敷居が低い分、園にとっては最高の営業最前線になる、最も重要なイベントなのです。
上記をお読みになり、園児募集の観点から、園庭開放がいかに重要であるかおわかりいただけましたでしょうか?
また、冒頭の園長先生のご質問の回答も、お判りいただけましたでしょうか?
ただ開催をしても、知らなかった人たちに開催情報をより多く届けなければ、いつも利用者は同じ顔ぶれで広がりがないのです。
今や職員を採用するのに、一人当たり何十万円も紹介でかかる時代ですね。 園児獲得の一人当たりコストが高騰している事実から目を背けず、 効果的な宣伝広告を忘れずに集客を年間を通じて進めて下さいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
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文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊