募集の勝者

１．園児募集・平凡な脚本

◻︎これまで他所がやってきたことはとりあえずやってきたつもり。

◻︎ホームページは他と見劣りしないように作ってきた。特色も保護者に人気と聞けば、どんどん取り入れてきた。あれもこれもやっているほうだ。

◻︎たまには経営セミナーにも行ってみるが、どこも同じような理想を言うだけで、特段役にも立たないと感じる。

◻︎経営コンサルは、地域へのPR方法などを熱弁するが、実際この地域は昔から競争しない、宣伝しないことで安心を保ってきたので、それを破ることもない。

◻︎今年はオンラインがどうこうと言っているが、何かとリスクもあるので、時期尚早と思う。

◻︎とにかくコロナ感染にだけは気を付けて、なんとか今年を乗り切っていければいいが。

これが平凡な脚本です。

２．園児募集・敗者の脚本

◻︎当園は地域の中ではかなり早期から「施設開放」や「入園前教室」に取り組んできたという自負があり、「入園説明会」も大ホールが満杯になるほどの栄華を誇ってきたが、派手なプロセスの割には、実際の入園につながらず、じり貧になっている。

◻︎しかし、これまでのやり方を変えるつもりもないし、宣伝行為なんてはしたない真似は、まるで斜陽を宣言するようでプライドが許さない。

◻︎園児や先生の姿を動画で不特定多数に見せるなんて、とても怖くてできない。

これが敗者の脚本です。

３．園児募集・勝者の脚本

◻︎理事長・園長の私が変わらなければ、園は終わるとわかっている。

◻︎経営セミナーは名のあるところは一通り参加して、それぞれの講師の得意分野や理念も理解しており、その都度自園に必要なエッセンスを学び活用している。

◻︎自園の地域の人口推移も把握しており、規模変遷に対応する手は打っている。

◻︎日頃からYouTube動画やSNS投稿にも「分母集客」の意味を理解して一般公開してきた。

◻︎ホームページやSNSは「チラシ」や「路上看板」に紹介しながら、リアルからインタ－ネットにつなぐためのクロスメディア戦略を地道に続けている。

◻︎今年はオンラインをいかにリスク回避しながら、不安症候群保護者層の支持を集められる展開ができるかが勝負である。幼稚園☆元気塾で学んだことを、できる事から実践するのみだ。

これが勝者の脚本です。