園長の方針
こんにちは、安堂達也です。
年度初めに向かい、4月1日に園長先生や理事長先生が運営方針を教職員に一斉号令(新年度方針発表)をかける園は多いと思います。
今から方針をまとめていらっしゃることと思いますが、今日は、こんな柱を入れていくと、具体的な話を組み立てやすくなりますというお話です。
新年度方針の内容
1.経営方針
①在園児集客現況と新年度の学園の経済見通し
②現況を踏まえて新年度に力を入れる事柄
※よく、教職員に経営意識がないことを嘆かれる園長先生もいらっしゃいますが、経営する立場になったことがない保育者、幼児教育者に、経済を考えて経営者の視点を持てと言ったところで、それは難しいお話です。
ですので、大切なことは、マインドを育てていくということです。
幼稚園元気塾の受講後に、毎年の経営計画書に、設立初年度からの園児数の推移表をいれられた先生がいらっしゃいました。
具体的に園児の増減する数字を見せて、「この数字によって、雇用できる先生の数が大きく変わってしまうし、これからは賞与やベースアップも影響を受けるのだよ」というお話をしていくと、少しずつかもしれませんが、教職員の意識が数字に向いていくようになります。
ちなみに、その園長先生の職員室の壁面には「新入園児 定員まであと〇名!」という営業会社さながらの目標園児数表示が大きく掲げられていました。
2.運営方針
①教職員の活動方針:特に力を入れて欲しい事
②一般職員の活動方針:特に期待している事
③園児への教育方針:特に配慮して欲しい事
④保護者への連携方針:特に大切にして欲しい事
経営の方針を、数字がらみの情報だとすると、運営方針は幼稚園現場の活動方針ということができます。
この方針を提示する際に1つは、職員への期待と力点(①教員②一般職)、2つは園児への配慮事項、3つは保護者への連携方針、というように、それぞれへの力点と、そのために職員に期待することを伝えていくと、とても分かりやすく伝わります。
先生のお役に立てれば幸いです。