園長の訓話【前編】
こんにちは、安堂達也です。
ご質問を頂きましたので、お答えします。
ご質問
「毎朝の朝礼で、園長から職員に訓話を述べますが、話すことがないときは、話すことはありません、と言ってしまっていいのでしょうか? 話題がない時は本当に困ってしまいます。」
朝礼訓話で何を話すか?
回答です。
端的にお答えすれば、なければないと言って構わないと思います。でも、それはもったいないですよね。
何がもったいないのか?
それは、以下のように考えて頂くと、宜しいかと思います。
朝礼の目的と機能とは何でしょうか?
それは3つ挙げられると思います。
1.情報の共有
2.意欲の高揚
3.意識の啓蒙 です。
1.情報の共有は
・保護者からの連絡事項の共有
・本日の活動に必要な情報共有
・周知事項の当日行使の再確認
・前日の発生事実の職員共有(報告) 等
2.意欲の高揚は
・今日もみんなで頑張ろうという気持ちにさせる
・私ももっと頑張ろうという気持ちにさせる
・誰かのために頑張ろうという気持ちにさせる
3.意識の啓蒙は
・学園や園長の考えの理解を促す
・安全確認や危険事項への意識付け
・職員の気づいていない事項に気づかせる
・職員のできていないことに気づかせる
・職員の優れた行動に注目させる
ある出来事やニュースについての園長の感情(考え方や見解)を、意図的な啓蒙戦術として伝えることや、 模範行動の職員を褒める善行賞賛ということも、この「意識の啓蒙」に入るかと思います。
注意点としては、朝一番のミーティングなので、小言の印象にしないことが大事です。
「出来ていないことに気づかせる」のは、できていないことを責める言い回しでなく、
「それをできている人を褒める」ことで、できていない人に気づいてもらえるように話すことが大切です。
すると、そんな言い方では、気づけない人には伝わらない、という嘆きの声も聞こえてきそうですが、 結局、気づけない人は、面と向かってあなただよと言っても、ぽかんとして気づけないのです。
それは、人には常に気づきのレベルというものがあり、育ち(キャリア)によって、時間をかけないと得られないものがあるからです。
というわけで、朝礼の時間はせっかくの園長から職員への啓発と教育の貴重な時間なので、なしにせず、何か言った方が良いですよ、もったいないですよ、という回答になりました。
次に、情報の共有・意欲の高揚・意識の啓蒙はわかった、しかし、またその中身を考えるのが、骨(おっくう、面倒)である、という声も聞こえてきます。そこで次回、私のとっておきの方法をお伝えします。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
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文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊