座席の配慮

公開日: 2024年8月5日

こんにちは、安堂達也です。
本日は、2学期にむけてクラス内の座席について考えてみたいと思います。貴園ではどのように席順を決めていますか?
また、1学期の園児の様子はいかがでしたか?

園児の座席組みで注意すべきこと

姓のあいうえお順、背の高さ順(身長順)、やんちゃやなかよし、発達段階に配慮して、などもあるかと思います。今日は、その座席組みについて、ぜひ視野に入れて欲しい留意点があるのでお伝えします。ポイントは、園児の視力に留意することです。視力が弱いということは、実は眼鏡をかけていても、視力の強い子と同じように視力矯正されているとは限りません。
視力が弱いと見えにくくなり、先生の示すものが見えていないと、学習意欲も減退します。


1.保護者に子どもの視力について確認する

わが子が視力に問題があることに気づいていない保護者もいらっしゃいます。まずは、保護者にお子様の視力の状態について、把握されていることを確認しましょう。

2.各座席からの先生の見え方を確認する

自分一人では確認できないので、二人組になって、先生の位置に別の先生に立ってもらい、紙芝居を広げたり、板書してみたりの様子を、後ろの席からも観察して、先生の動作なども再検討しましょう。

3.座席の位置による手元の明るさの違いについて確認する

クラス内の各席をまわり、座席上の手元での明るさの違いを確認します。また、窓際と廊下側では、太陽光が強い時ほど、明暗が強くなる場合もあります。午前や午後でも変わります。

4.天気の悪い日の部屋位置による明るさの違いを確認する

晴れた日だけでなく、天気の悪い日、雨の日などの座席別の手元の明かりを確認しましょう。実際に広げる教材、絵本やどりるを用意してみてみると、絵本の黒文字などが、見えにくくなる場合もあります。

5.もしも視力検査を行っていなければ園内実施も検討する

三歳児健康診査での視力検査は実施率は低いため、 視覚の感受性期に視力検査を受ける機会がなく、屈折異常や器質異常などを見逃して弱視になる幼児がいます。早期発見・早期治療により弱視の救済に繋げて欲しいものです。




子ども達の健やかな成長のためにも、こうした環境整備の再確認も必要ではないでしょうか。そして、1学期に座席はもう決めてしまったからとそのままにするのではなく、「気付いたときにできることを最善に行う」の方針で行きたいものです。


本日の座席位置による子ども視点の見え方への配慮は、実は矢野文子先生の絵画指導講座から学んだものです。
矢野先生の絵画指導法講座は、保育者がすぐに現場で役立てることが出来る実践的スキル満載なので、現場の先生方にお勧めです。

矢野先生の研修動画はこちらからどうぞ。




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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪



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文責(C)安堂達也 

株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊

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