意識の共有
こんにちは、安堂達也です。
ある園長先生から以下のようなご質問を頂きましたので、回答を皆さんとシェア致します。
(前略)
先生のメルマガにもありますように、園児募集の準備を始めなければと思っています。
配布するプリント類を、何人かの教職員に振り分けて書き直ししてもらっています。
働き方改革の中にあって、こうした仕事は、教員にさせない方が良いのでしょうか?
また、そもそも園児募集について、教員にその必要性をどのように、伝えたらよいのでしょうか?
来年度継続して仕事をしてくれるのか否かを、聞かなければいけない時期と重なり、悩んでおります。
(後略、内容は一部安堂が改編しました)
以下に、安堂の回答を展開します。
園児募集業務の大切さを、どのように教職員に伝えるか
1.園児募集について、教員にそのことの重要性をどのように伝えたらよいか?
私たちの幼稚園は、私学助成の幼稚園です。
私学助成ということは、園児数に比例して行政からの補助金が支給されているということです。
これは、園児数が減少すれば、補助金と保護者からの保育料の両方が減ってしまうことを意味し、学園の年間の収入が大幅に減少してしまうことを意味しています。
収入も園児数も減ってしまえば、今年の職員の規模を維持できない、つまり、雇用できる人数が減ってしまうことを意味しており、教職員の皆さんの生活と無関係ではありません。
この園児の入園数というものは、地域の保護者の信頼と期待によって決まるといってもよいものです。
つまり、日常的な在園児への取り組みが、地域の保護者の信頼や評判を生み出し、園児増加へつながります。
ということは、園児数は、園長である私を含めて、現場の先生方の通信簿である、保護者の評価の数字である、ということができます。
だからこそ、先生方には園児の増減に意識を向けて頂き、園児募集の活動に向けて、力を合わせて頂きたいのです。
2.園児募集資料を教職員に分担して作成させることは、働き方改革の見地から避けるべきか?
園児募集への見解は上記の通りです。
なぜそれが必要なのかを十分に説明なく仕事が増えれば、意味が分からず疑問を抱える職員もいるかもしれませんが、しっかりとその大切さが伝われば、大事な仕事の一つと認識してもらえると思います。
ただ、そうした仕事の割当て方や締切については、充分に余裕をもって、また、作り直しの手間が出ないように、仕上げて欲しいイメージを丁寧に伝えて指示することが大切です。
いかがでしょうか。
園児募集を、園長先生や一部の事務職員の仕事として行い、教職員を巻き込んでない幼稚園は、実際多いようです。
そのため、園児募集の業務への協力をお願いしようとすることに、ためらいを感じる園長先生も少なくありません。
なぜ、このような言い方を私ができるかと申しますと、そのような相談を受けることが実際に多いからです。
なにはともあれ、これからも不安定な状況は続くでしょう。
もちろん、私にも判断不可能な要因は多々あると思いますが、少なくとも、再現性が確認できている募集のノウハウだけは、私学助成園の経営者の皆さんにはお伝えしておきたいのです。
先生の学園経営、施設経営にお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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メルマガ文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊