成長の方略
こんにちは、安堂達也です。
人材育成で大事なことは、気持ちの新鮮なうちに、伝えるべきことを伝え、教えるべきことを教えることです。
良質な人材獲得が難しい現代において、新採用の職員に職場の一員として長く働いてもらえるよう、職場での人材育成のニーズが高まっています。
新人研修の組み方について
しかしながら、先輩の背中を見て学ぶ式の「職人育成方式」で取り組んできた保育の現場では、体系的な人材育成の仕組みが定着していない職場が多いという課題があります。
ここで職場における研修の組み方について考えてみましょう。職能教育のスタイルは大きく2種類です。
実際の仕事を通じて指導する「OJT(On the Job Training)」と 研修機会を現場とは別に設ける「Off-JT(Off the Job Training)」があります。
①OJTの長所・短所
OJTは、いわば職人育成方式。
長所は、実践の中で経験的に修得できること。指導する側にとっては、座学研修のような事前準備がなくてもある程度できてしま うこと、などを挙げることができます。
一方で、指導者により教育内容が異なることや、学習者にとっては事前の知識や経験がなく、学習資料の用意もない状態では、そもそも何をやっているのか理解するのに多くの時間がかかってし まう、という短所もあります。
②Off-JTの長所・短所
Off-JTは、いわゆる研修方式。今やオンラインによる個人学習から、集合型の演習形式まで様々です。
長所は、伝えたいことを体系立てて伝えやすいことや、学習者のレベルに応じた難易度の設定ができること。また、集合型での研修では、参加者相互のふれあいの機会になることで、業務に入 ってからの参加者同士の連携力が高まるという副産物があります。
短所としては、日常業務とは別に時間と会場を確保しなければならないこと。研修内容や講師選定を誤ると研修目的が果たせず 一過性の学習機会で終えてしまうこと。講師を招く場合は講師料などの費用が掛かることです。
弊社のお客様のお話になりますが、15年にわたり継続的に職場研修を年間契約で頂いている学園の研修担当者は 「日常の業務の中では保育業務がせわしく、職員相互のコミュニケーションがなかなかとれず、意思疎通がぎくしゃくしやすくなりがち。ですが、1学期に1回程度の演習型研修の時間を職員全体で持つことによって、世代を超えた交流がスムーズになり、仕事 のしやすさが格段に向上する。」と言われます。
また、1年契約(年間2回から12回まであり)の継続的な研修を経た 職場からは9割を超えるリピート率を頂いていますが、よく伺う声として 「これまで例年の離職者に悩まされてきたが、今年は全職員が継続を希望してくれた」 「年齢差のある職員同士の互いへの遠慮を感じていたが、今は生き生きと明るく仲良くやってくれている 」 等の声は、定番のご感想となっています。
人材育成の仕組み作りに、新年度の春休みから、幼稚園元気塾の職場研修導入という選択肢を、ご検討の一つに加えてみてはいかがでしょうか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
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文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊