教師の比較
こんにちは、安堂達也です。
人気を集める園のポイントは、園児募集にしても、職員募集にしても、そこに魅力的な先生がいるかどうかがポイントになるというお話を前回お伝えしました。
今回は、そんな「先生の魅力」についてのお話ですが、この魅力的な先生というテーマも、いったい誰から見ての魅力なのか、つまり、子どもにとってか、保護者にとってか、経営者にとってか、後輩にとってか。
立場で解答も異なるものですし、まとめ方が難しいなあと思いましたので、「園児募集定員を充足している園」という事実を前提条件にして、この条件に当てはまる学園の先生の印象と、「募集定員に満たないでいる園」の先生の印象を、私の実際に足を運んだ幼稚園様の傾向からまとめてみました。
※あくまでも、安堂達也の個人的に受けている初回訪問時の「印象」であり、人気のある幼稚園の「教師の魅力ポイント」とは何かを考える、先生の印象の対比です。
人気あるなしの園の先生の印象比較
1.私立幼稚園(認定こども園でない)で園児定員を充足している園の先生の印象
☑ 園庭で子どもと遊ぶ姿が楽しそう
☑ 来客の姿を見ると、駆けてくる
☑ 保護者へのご挨拶は元気よく嬉しそう
☑ 廊下で来客とすれ違う時もしっかり会釈している
☑ 保育中の先生の姿がはつらつとしていて子どもたちも楽しそう
☑ 研修時間への集合は時間前に全員揃って講師を待っている
☑ 研修へ望む態度は、表情が期待に満ちていて、視線が熱い
☑ 机の移動や会場づくりの動作が機敏で連携が見事
☑ 机はしっかり抱えて素早く運んでいる
☑ 研修終了時は思わず仲間同士で拍手して称えあっている
2.私立幼稚園で園児募集定員に満たないでいる園の先生の印象
☑ 園庭で子どものそばにいてもじっとしていて動きがない
☑ 来客の姿を見ても、知らんぷり
☑ 保護者へのご挨拶は軽い会釈で表情を変えない
☑ 廊下で来客とすれ違う時もしらんぷり
☑ 保育中の先生の雰囲気がピリピリしていて子どもたちは緊張していたり、逆に先生の行動がせわしなく、子どもたちも落ち着いていない
☑ 研修時間への集合はたいてい何人かが遅れていて、すぐ始められない
☑ 研修に望む態度はばらつきが大きく、表情は疲労感いっぱいで、睨む視線が痛い
☑ 机の移動や会場づくりの行動は様子見や指示待ち者が多く時間がかかる
☑ 机はそのまま引きずって運んでいる(移動用ラバー付きでない机である)
☑ 研修終了時に盛り上げようと講師が拍手しても乗ってくれない
先生の園はいかがでしょうか? 苦笑いの先生もいらっしゃいましたか?
こうした違いは、何から生まれてくるとお考えになりますか?
私は、職場に「学び教え合う文化がある」かないか、の違いだと思います。
学び好きの先生が多い幼稚園はどんどん成長していきますし、そうでなければ、そうでないということです。
現代の企業経営者にも、同じことが言えますね。
向学心がなければ、変化の激しい現代に経営のかじ取りをしてくことは非常に難しくなっています。
では、先生がご自身の現場においてできることとは何でしょうか?
二つのことが思い浮かびました。
一つは、もしも先生の園に学び好きの文化を感じる場面には、当事者をその時に褒めて称えること。
褒めて意欲が出てくるのは、子どもも大人も変わりません。
もう一つは、もしも学びの文化が乏しいな、とお感じであるなら、職場研修の年間行事化を図ることです。
弊社の研修顧客様で最も多い研修スタイルが、年3回、1学期に1回の頻度での研修開催です。
※月次コンサルティングを除く(月次では、毎月機会があります)
もしも過去に職場研修を導入されていて良い効果が見られなかったということから、その時だけで諦めてしまっては、未来への成長のチャンスを手放すことになります。
近年は認定こども園への制度移行も進み、研修時間が確保できないというお話も聞くようになりました。
次回は、上手な研修時間の確保の仕方について、実際のこども園様の実例を踏まえて、ご紹介していきます。
先生の学園経営、施設経営にお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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メルマガ文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊