理想の学園
こんにちは、安堂達也です。今日は年度始めのテーマを「理想の学園」としてお伝えいたします。
理想の学園の在り方とは?
先生にとって、理想の学園とはどのような状態を考えますでしょうか?
学園が理想的な状態になっているというのは、目標に掲げた「教育目標」が日々実現できている状態のこと、といえるのではないでしょうか?。
では、「教育目標」が日々実現できているかどうかを判断できるくらいに、具体的なイメージに展開できるかどうか、振り返ってみてください。
例えば、学園の教育目標が「優しくて、元気な子」だとします。
どのような行動をとることができる子を「優しい」と考え、
どのような行動をとっている子を「元気な子」とみなしているのか。
このような具体的なイメージを、理事長や園長先生自らが教職員に語り伝えていくことが、まさに理想の学園を作り上げていく一歩になるのではないでしょうか?
一方で「理想的な状態」を「目標とする園児数を充足できている状態」として、経営的な視点で捉える経営者も少なくないでしょう。
園児の充足に経営者が心を砕いているならば、その価値観もまた、教職員と分かち合うことが、理想の実現と維持のためには必要といえるでしょう。
ここで一つ、私が過去に犯してきた失敗を恥ずかしながら公表したいと思います。
かつて社員の一人から「月曜日の社長が怖い」と言われていた時期がありました。
意味を問うと「普通に話すと社長は優しいのに、どうして月曜日の朝礼のときの社長は 怖い人になるのか」というものでした。この話には、大いに反省させられたものでした。
私の月曜の朝礼とは「気合」であり「気迫」でした。
今週も営業の目的達成のために社員一丸となって頑張ろうという激を飛ばすのが私の役割だと考えていました。
しかし、そのときに私から社員に伝わっていたのは、脅迫的なプレッシャーだけであり、仕事本来が持っている、人の役に立つことの喜びや喜ばれることの楽しさなどは、スポイルされてしまっていたのです。
経営トップは、週の頭どころか、年度始めともなれば、大いに気合を入れたくなるものです。
(なりませんか?気合を入れることがトップの役割のように考えませんか?)
しかし、理想の学園の実現のために本当に必要なことは、教職員が仕事を楽しめる気分になれることです。それぞれの学園で、教育目標は様々であっても、子ども達にとっては「楽しい幼稚園」であることが、一番自然体の理想像であろうし、それを支える先生方の気分にとっても、楽しく働ける職場であること、が一番基本になるのだろうと思うのです。
つまりですね、ささやかな私の経験からの、経営者の年度始まりの在り方は「ご機嫌でいること」これに尽きるのです。
テーマに戻り、「理想の学園」とは、いかなる教育目標を掲げていようとも、常にトップが穏やかに「ご機嫌でいる」。教職員が仕事に楽しく従事する雰囲気を、ムードで支えていること。
そんな状態の学園なのだろうなと思いながら、さまざまな経営課題をチェックしつつ、それでもなおご機嫌でいるということは、けっこう簡単なことでもなさそうだよなと、改めて思ったりするのです。先生はどうお考えになりますでしょうか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
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文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊