自覚の不調
こんにちは、安堂達也です。今週も心の病の情報を提供します。
自覚のある不調について
幼児教育の現場で話題にあがってくるのが、教職員や保育士の心の病による休職や離職の実態です。
残念なことですが、私が訪問する園の2園に1園は、こうした問題の相談事が【職場改善】に付随して出てくるものです。
知っておいていただくだけでも、いざというときに助けになるかと思いますので、数回にわたり【心の病】について、情報提供したいと思います。
情報提供者である私の立場は、保育の現場指導(臨床)経験を踏えた認定心理士、という位置づけであります。
第4回 【神経症】
よく使う『ノイローゼ(Neurose)』という言葉は、「神経症」を指すドイツ語の言葉です。
「神経症」は、ストレスからくるこころの病気の代表的なもので、誰にでも起こり得る病気です。
以前は「ノイローゼ」と呼ばれていましたが、最近では「不安障害」とも呼ばれています。
自分の生活環境や働く環境にうまく適応できずに、心身にさまざまな症状が現れる状態です。
ストレスに弱い性格の人は、些細なストレス刺激でも神経症になりがちと言われています。
以下のような分類があります。
症状)
1.うつ神経症;うつ病との差がはっきりしていないが、その違いは自分の不調をよく自覚している所にある。(軽度のうつ病)
2.不安神経症;不安におしつぶされる。心臓がとまるのではないかと不安になり外出が怖い。訳もなく胸がドキドキするので、内科などを受診して心臓に異常がないので心臓神経症と言われることもある。パニック・ディスオーダー(恐慌性障害)もこの仲間。
3.心気症;身体を検査しても異常がないのに、常に身体のどこかに異常があると思っている。心配で多くの医者を受診する、それで「ドクター・ショッピング」すると言われる。
4.強迫神経症;何かあることをせずにはいられない。自分でも馬鹿らしいと思うがせずにはいられない。ドアの鍵を何度も確かめるとか、手を何度も洗うなど、確認しないと気持ちに不快感を伴うので、本人にとっては深刻である。
5.恐怖症;あるものが怖い。(高所、閉所、広場、不潔、疾病、赤面、対人など)
6.ヒステリー;心理的な原因で、眼がかすむ、歩けない、水を飲めない、嘔吐などの身体症状が起こったり、失神・記憶障害などの精神障害が起こる。
7.摂食障害;食事を摂らずに、どんどんやせてしまう拒食症と、一気に手当たり次第たくさん食べる過食症がある。
教職員の様子がおかしいと感じたら、フォロー面談→心理カウンセラーや心療内科への促しをお願いします。
お知り合いやご近所に心療内科や心理カウンセラーがない場合は、弊社にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
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文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊