養成校との関係を人材育成につなげる方法|幼稚園・こども園の採用力を高める実践策
近年、幼稚園・こども園では採用難が続き、「求人を出しても応募が集まらない」「良い人材と出会えない」と悩む園が増えています。こうした状況では、求人を出して応募を待つだけでなく、将来の人材と継続的につながる仕組みづくりが重要です。特に養成校との関係づくりは、採用だけでなく人材育成にもつながります。本記事では、教育実習生への関わり方や学校訪問など、養成校との関係を深める具体的な方法を紹介します。
人材育成がうまくいかない幼稚園に共通する課題
採用活動というと、求人媒体への掲載や採用説明会などを思い浮かべる園も多いでしょう。
しかし、これらの方法だけでは、学生や学校との継続的な関係を築くことは難しくなります。
特に、
- 教育実習が採用につながっていない
- 養成校とほとんど連絡を取っていない
- 卒業生が園で活躍していることを学校に伝えていない
- 学生に園の魅力が十分伝わっていない
という状況は、人材育成・採用の両面から見直す必要があります。
養成校は、将来の保育者を育てる大切なパートナーです。「人材を紹介してもらう場所」と考えるのではなく、「一緒に人材を育てる場所」と考えることが重要です。
人材育成につながる具体的な取り組み
① 教育実習生を「将来の仲間」として育てる
教育実習は、学生にとって園の雰囲気や先生の姿を知る大切な機会です。
単に厳しく指導するのではなく、一人ひとりと丁寧に向き合い、「この園で働いてみたい」と思ってもらえるような実習を目指しましょう。
実習中の声かけや指導方法を見直すことも、人材育成の一環です。
実習生にとって学びの多い経験になれば、将来の採用にもつながる可能性があります。
② 養成校を定期的に訪問する
養成校との関係は、一度挨拶しただけでは深まりません。
定期的に学校を訪問し、
- 最近の求人状況
- 学生の就職動向
- 学生が求めている職場
- 教育実習について
などを担当教員と情報交換しましょう。
園から一方的に求人をお願いするのではなく、学校側の状況や悩みを聞くことも大切です。
③ 卒業生の活躍を伝える
園で働いている卒業生がいれば、その活躍を養成校に伝えてみましょう。
可能であれば、卒業生と一緒に学校を訪問し、「現在、園でこんな仕事を頑張っています」と紹介するのも効果的です。
学校にとっても卒業生の活躍は嬉しい情報です。
こうした交流を続けることで、園と養成校の信頼関係が少しずつ深まっていきます。
④ 現在の職員の卒業校を整理する
まずは、今いる教職員がどこの養成校を卒業しているのかを一覧にしてみましょう。
そのうえで、
「その学校から実習生が来ているか」
「最近、学校を訪問しているか」
を確認します。
卒業生が活躍していることは、養成校との関係をつくるうえで大きな接点になります。
人材育成を行うためのポイント
養成校との関係づくりで大切なのは、「採用のためだけに関係をつくる」という考え方から離れることです。
教育実習生を丁寧に育て、卒業生の成長を支え、その様子を学校にも伝える。
こうした取り組みを続けることで、園と養成校の双方にメリットのある関係が生まれます。
また、学生にとって「実習で丁寧に指導してもらった」「先生たちが温かかった」という経験は、就職先を選ぶ際の大きな印象になります。
人材育成と採用活動を別々に考えるのではなく、「育てることが採用につながる」という視点を持つことが重要です。
まとめ
養成校との関係づくりは、将来の人材確保だけでなく、長期的な人材育成にもつながる重要な取り組みです。
まずは現在働いている職員の卒業校を確認し、教育実習生の受け入れ状況や学校との関係を整理してみましょう。
そして、教育実習生を丁寧に育て、定期的に養成校を訪問し、卒業生の活躍を伝える。
こうした小さな積み重ねが、園と養成校との信頼関係をつくります。
求人を出して「応募を待つ」だけではなく、未来の保育者と出会い、育て、つながり続ける。
これからの人材育成・採用において、園長先生にはこうした長期的な視点が求められています。




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