繁栄の心理
こんにちは、安堂達也です。
新年度のスタートに当たり、幼稚園経営者が一番留意しておくべき智慧とは何であろうか?
こうした自問自答を、私は昨年末から繰り返していました。
そして想起の前提には、日ごろからお世話になっている顧問園様・契約園様の園長先生のお悩みがありました。
園長先生方の、反復され永遠にも継続されるお悩みの根源は、詰めるところ、その思考や信条であり、「ねばならない」世界観と「目の前に広がる現実の」世界(観)とのギャップです。
ねばならない希求する世界像と自らの五感で捉えている現実世界像の認知の相違に苦しみ、現実の対応の中で、教職員に理解されることなく、経営者が一人傷ついている現実。
そしてまた、経営者が未来を見据えて、良かれと思う取り組みに覚悟をもって推進する中で、現場では一人ひとりの思いが理解されることなく傷ついてゆく教室の教職員たち。
どちらも、それぞれの「よかれ」の思いが交差することなく、ずれて傷付け合っていく悲劇であります。
一方で、経営者と現場の教職員が一枚岩となって、心ひとつにして、日々の喜怒哀楽を共にしながら、保育の楽しさを享受している幼稚園があることも事実です。
この違いはいったい何であるか、と考えた時に、「享受」を実現している経営者には、2通りあると思うようになりました。
「享受」を実現している経営者の心理マネジメントとは?
1.「感性の経営」
これは、決して何か論理的な哲学や体系化されたマネジメント・ノウハウを駆使しているという認識ではなく、経営者ご本人はいたって呑気に、自分なりのセオリーで直感的に、やり抜いてきているのです。
別の言い方をするなら「人の気持ちがわかっている」とでも言いましょうか。
しかし、「感性」に頼る経営は多くの場合、根拠が見えず、リスクも無限であることから、どなたに対しても「呑気に感性で経営すればよいのだよ」とは申し上げることは出来ません。
2.「学びの経営」
自分は無知である。自分は経営の素人である。そんな前提をポリシーとして持ちつつ、だからこそ、学ばなければわからない、として、先人の知恵に学び、また、日々、勉強会やセミナーにも参加して、貪欲に経営に取り入れていきます。
こうした貪欲な姿勢が、変化の時代には不可欠ですが、新たな仕組みを導入される現場の教職員にとっては、ついていけずに、衝突につながることが日常的になってしまいます。
実はこの「学びの経営」で、職員と衝突することなく成功している人たちの学びの根底には、いわゆる労務管理というマネジメントの知恵だけでなく「人心掌握」という、「人の心のマネジメント」すなわち、心理学による「こころの理解」があったのです。
私が提供したい「気持ち」は、「安心」です。
教職員のみなさんが笑顔で仕事してくれていて、園長先生が幼稚園経営を楽しんで実践できるような状態であること。
幼稚園経営の対人関係における、ある意味全方位に向けた心の持ち方と態度の取り方を学んでいただいて、少しでも幼稚園経営に役立てて頂けたら幸いです。
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