常識の破壊
こんにちは、安堂達也です。
夏休みが終わると、すぐに園児募集のための入園説明会が本番当日となるところも少なくないでしょう。
思い起こせば2007年6月、私が初めて『入園説明会の成功ノウハウ』をセミナーで紹介してから、これまでの私立幼稚園の常識がセミナー受講された熱心な先生方の中で破壊が進み、いまや園児募集に成功している幼稚園では安堂提唱の流儀が『新常識』となっていることが多数あります。
それでは、私が提唱し先取精神の高い先生方によって破壊されてきた、入園説明会についてのかつての常識の一部をご紹介しましょう。
現在の先生の園の、旧常識度、あるいは化石度チェックとしてご利用ください。
入園説明会の過去の常識10
破壊した常識の一部を、今日は10項目ご紹介します。
過去の常識1.入園説明会は幼稚園を説明する会
※説明は「知性」に訴える行動です。入園説明会を「保護者と園のお見合い」と定義し「感情」に訴える行動をとります。
過去の常識2.当日の来場者数は天候任せ
※園児の減少を説明会の天候のせいにする園長先生の言葉に強い衝撃を受けたのが、25年前のことです。園児募集は集客行動であり、計画的に行います。
過去の常識3.参加者人数は多いほど勢力誇示
※1回の説明会にどれほど多くの人数が集まるかを誇っていた時代がありました。コロナで三密を避ける前から、説明会では保護者と担当教師との信頼関係の構築が入園の鍵であり、コミュニケーション可能な人数対策が必要と訴えてきました。
過去の常識4.格式と品のよい教育的雰囲気
※恰好をつけるといいますか、品良くお高く留まった雰囲気の維持を大切にされている幼稚園は今でもたくさんあるようです。上から目線、幼稚園目線でなく、初めてくる保護者目線で、いかに保護者の緊張を解く雰囲気作りが大切かを訴えてきました。
過去の常識5.子供は親の隣で良い子にしている
※静かに聴ける子は良い子? 実際の説明会で、そんな良い子はもちろんいますが、その後ろでワーワーギャーギャー泣きわめく子どもがいても、対応できない状況では、参加者が集中できないのです。安堂のセミナーでは、これを解決する方法を当初から伝えてきました。
過去の常識6.会はほとんど園長先生の独演会
※人手がない、他の先生は教育中だから、との理由で、説明会を園長先生の独り舞台にしている幼稚園、あるいは、流れがあっても、園長先生のお話の時間を30分に決めていても60分普通に話してしまう園長先生。誰も注意できません。保護者だけうんざりしています。独演会から群舞、アンサンブルの説明会へ。そのノウハウをお伝えしています。
過去の常識7.入園願書は軽く口頭説明するだけ
※もったいないことです。おまけに、説明会場には、テーブルもペンも用意されていません。
過去の常識8.園内見学は自由散策で保護者放任
※どうぞご自由に見てください、としたら、園舎壁面に説明POPもない中を巡れば、保護者による幼稚園のアラ探しが始まるだけです。
過去の常識9.見学のあとは勝手に自由解散
※結局、集団の意識を入園に誘導する最も大きな機会を、自ら手放しているのと同じです。
過去の常識10.検討中の他の園の名前を訊かない
※どちらの幼稚園と比較されていますか? その質問に、30%以上の保護者が答えてくれます。答えやすい訊き方をセミナーでは、お伝えしてきました。
いかがですか?
先生の園では、まだこれらの古い常識に縛られていますか?
頭も園も固くなっているなと思ったら、お気軽にご相談ください。
先生の学園経営、施設経営にお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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メルマガ文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊