魅力の再興
こんにちは、安堂達也です
現在、園児募集メソッドについての解説を進めております。なかなか文章だけではうまく伝えきれないもどかしさもありますが、 お目通しいただくだけでも、そういう考え方ややり方があるのか、と新たな気付きになれば幸いです。
3.魅力再生
メソッドの3は、自園の魅力が際立つようにする方法です。前回の競合園の分析を経て、自園と競合園との差異や類似点が明確になりました。その事実を元に、ではどういう視点で自園の魅力を表現していけば、地域の保護者の支持を集めることができるかを考えていきます。
その際、最も大切なことは、設置者である理事長や園長先生の、幼児教育に対する思いや心情です。ただやみくもに時代の流行のカリキュラムを取り入れるのではなく、人格形成の基礎を培う幼稚園で、どのような教育環境を整えて、どのような人格形成を目標とするのかの、明確なビジョンが必要になります。
1)理念深耕
自園の教育理念(目標、方針)の意味を再確認し再定義します。
まずは、教育理念や目指す子供の姿が、現代の保護者にとって読みやすく、理解しやすい文章や言葉になっているかを確認します。
そして、理念を読みながら、その意味を熟考します。 そこに、創立者はどのような思いを込めたのか。 また、現在の理事長園長は、その理念を受け継いでどのように発展させていくのか、または、どのような思いを込めて、再構築していくのか。 大事なことは、現在の理事長園長が、その人生をかけて、後悔のない幼児教育を実現するために、徹底的に考え抜いて、この理念で間違いないというところまで納得を持って、幼稚園経営に取り組みことができる言葉にしていくことです。
理事長園長のこれまでの人生観が行きていくこと、こんな人間を育てていきたいという理想像を追求すること。 その熱量が、必ず保護者の心に響いていきます。
2)特徴選択
競合他園との差異を明確にし理念を先鋭化する教育活動を選択します。
2つの方向から考えることが出来ます。 1つは、現在ある特色を活かすということ。 もう1つは、無いので新たに付け加えるということです。
2020年に小学校の教育要領が改訂施行されています。 内容について、幼稚園が就学前教育として準備すると考えるなら、取り入れる魅力があるかもしれません。
ただし、仕事が増えるだけでは、先生の持ち帰り残業が増える一方です。 業務改善の視点を忘れずに遂行してください。
3)魅力倍増
現状及び追加資源を活用して保護者視点で園の魅力を強化します。
例えば、これまでスイミングを取り入れていたが、月1回程度だった、というものを、毎週にする。 英語も週1回だった授業を、毎日にする。
こうした、厚みを増す取り組みが、魅力倍増に繋がります。 ただし、日課のカリキュラムが増えるほど、年間行事の準備時間はとれなくなりますので、発表行事のために費やしていた訓練や行事そのものを整理していくという視点も必要になります。
ポイントは、日課を充実させて、行事を減らすのか、 行事を磨いて、日課を見直すのか、ということにもなるかと思います。
★一見、魅力という名の保護者向けの媚を売っているのではないかと思われる方もおられるかもしれませんが、 強調しておきたいのは、あくまでも理事長園長の幼児教育、人間形成の理想の追求である、ということです。 現代の小学校教育に接続していく幼稚園としての、これからのあり方を追求してほしいのです。 幼稚園元気塾や月次コンサルティングでは、この点を重視して進めております。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
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メルマガ文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊