生活の景観
こんにちは、安堂達也です。
現在、園児募集メソッドについての解説を進めております。なかなか文章だけではうまく伝えきれないもどかしさもありますが、 お目通しいただくだけでも、そういう考え方ややり方があるのか、と新たな気付きになれば幸いです。
5.競合分析
メソッドの5は、初めて来園される入園前の幼児親子が気持ちよく、園の第一印象を受け止めていただくことができるように、園舎内外の美観整備を行うノウハウです。 せっかく親子教室を整えて、広告もしっかり投資して集客掛けても、幼稚園に足を踏み入れたらがっかり、ということにならないようにするにはどうしたらよいかというお話です。
1)整理整頓
幼稚園の外観から園舎内部まで、建物や遊具、設備などの整理整頓を行います。
整理とは、不要なものを捨てること。
整頓とは、あるべき場所に戻すこと。
どんなに立派な教育内容を実践されていたとしても、園庭が雑草だらけ、蜘蛛の巣だらけ。昔使ったブランコの錆びたチェーンが、物置の脇に投げ捨てられたまま放置されているなどという状態はありませんか?
保育室の棚のクロスをめくってみたら、工作用紙が雑然と押し込まれているなんてことも、保護者はしっかりと見ていきますよ。 また、職員室や園長室に招かれても、ゴミ屋敷にようになっていて驚かれる、というようにならないか、見直してください。
2)修繕整備
園舎や設備の傷み、色あせ、黒ずみ、破損などは修繕しましょう 動線から見直してください。
路上の幼稚園看板は錆びたり、寂れたりしていませんか?寂れた看板は「当園は寂れています」とアピールしています。 保育室の外側の窓の立て付けが悪く、隙間風が入ってくるような状態は直しておきましょう。
内部にいるとそれが当たり前になって、目に入らないものです。 教職員も、経営者の仕事であり自分たちには関係ないと、美観に意識が向かなくなっています。
それは、そういうふうに育ててしまった経営者の責任なのです。 初めて来る親子が、気持ちよく利用できるトイレになっているか。トイレの尿臭さが気にならないか、など、今すぐ点検に回ってください。
3)五感訴求
見えるもの、触れるもの、聞こえるもの、香るもの、食べるもの、で印象づけます。
美観整備は、守りのノウハウではありません。攻めのノウハウです。初めての来園者に、どのような幼稚園に見せたいのかを意識し計画して作り出すことが、見えるものの整えです。
とある幼稚園の園長先生は、ある雨の日に訪問した際、かっぱを着て一人で門前の花壇にお花を植えていました。「明日の保護者会で、皆さんをお迎えするために、季節の花を植えているんです。」私が親なら、こういう幼稚園を選びたいと思います。
触れるもの、呼び鈴のホコリ、フェンスの鉄さび、幼稚園スリッパの質感、園内ベンチの座面など。 聞こえるもの、玄関にBGMを流しましょう。先生なら、どんな音楽でお迎えしますか? 香るもの、嫌な匂いがある場所は元を断ち、玄関には快い香りのお花を飾りましょうか。 (コロナで難しい時代ではありますが)食べるもの、食育として園児たちに出しているおやつや、先日掘ってきたお芋をふかして、来園者をもてなしませんか?
他の園がやっていないからこそ、そのおもてなしが他園との差別化になるのです。 園児募集コンサルティングでは、こうした重箱の隅を突くような、誰も指摘しなくなっているような改善ポイントを幼稚園の実情に合わせてお伝えしながら、安定経営への道を示唆していきます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
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メルマガ文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊