風評の管理
こんにちは、安堂達也です。
園児募集メソッドの最終回は『風評管理』です。
8.風評管理
地域の保護者による気になる幼稚園の風評を、受け身で待つのでなく、積極的にPRに活用してしまいましょう、そんな考え方をお伝えします。
まだ少子化という言葉が遠いもののように感じていた頃、私立の幼稚園の多くは宣伝広告など考える必要もありませんでした。
それはなぜか? 丁寧な保育をやっていれば、保護者はしっかりそれを評価してくれて、クチコミとして幼稚園を応援して宣伝してくれていたからです。
在園児数の多い幼稚園ほど、地域の保護者の潜在的な宣伝力は強力でした。
しかし、少子高齢化で自治体自体が縮小している現在、幼稚園は安定数確保のためには、積極的な情報発信を進めていかなければ、あふれるフェイクニュースの影に、自園の誠実さが隠れてしまいます。
1)電網調査
自園の評判をインターネット上から情報収集してみましょう。
「◯◯市 ◯◯幼稚園 評判」で検索すると、色々出てきます。 また、地域の掲示板や、女性やママ向けの口コミサイト、幼稚園の情報サイトなども調べてみましょう。
必要があれば、会員登録などして情報収集することも必要です。 そこには、自園の間違った評価や評判もあれば、意外なポイントを評価してくれていることもあります。
1.間違った情報には、管理者に「間違っているので訂正してほしい」旨の連絡をして、訂正もしくは削除することも、自園を守る上で大切なことです。
2.また、積極的に保護者に良い(正しい)情報を投稿してもらうことをお願いしてもいいでしょう。
2)評判活用
ネット上で得た自園の良い評判は、ぜひ説明会や自園のブログなどでも紹介して、まさに「自画自賛」ではないですが、紹介することも大切なPRです。
私も園長先生方に褒めていただいたメールや感謝のメールをご紹介していますが、第三者の言葉は、本来の自画自賛と異なり、評価の証明にもなりますので、活用したいものです。
そして、保護者の評判というものは、ネットから得るだけでなく、在園児保護者にアンケートを行うことで、いつでも取得することができます。
宣伝に活用する意図を持ったアンケートの仕方は、どのような設問をするかが大切です。 アンケートは紙だけでなく、最近ではインターネットや一斉メールでも、簡単にアンケートが実施でき集計しやすくなっていますので、工夫してみましょう。
大切なことは、保護者の喜びの声を宣伝に使うことは、けっしてはしたないことでなく、正しい幼稚園選びをしていただくために、入園前の保護者にとってはとてもありがたい情報であるという認識をすることです。
自園で声を活用する意義は、公開する声を「選べる」というところにあります。
3)口込流布
さらに取り入れていただきたいのは、自園の評判をどのような言葉で広めていきたいかを計画するということです。
そんなことができるのか、と思われるかもしれませんが、できるのです。 園の魅力や特色、教育方針などのキャッチフレーズ(ひとことフレーズ)を作り、一貫性をもたせてあらゆるメディアで統一使用するのです。
ホームページ、パンフレット、ポスター、チラシ、園バス側面、路上看板などなど。 たとえば 『一人一人を大切に見守り育む。』 『体験で命をたくましく育てる。』 などのフレーズを一貫使用することで、その言葉が園のイメージとともに、音のある言葉として広まっていきます。
園児募集メソッドは、こうした8つのカテゴリ−を一定のサイクルで見直していくことで、自園の園児募集の戦略として見直しを図ることが出来るのです。 お役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
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メルマガ文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊