根性の疾患
こんにちは、安堂達也です。今週も心の病についてお伝えします。
頑張り屋の精神疾患
幼児教育の現場で話題にあがってくるのが、教職員や保育士の心の病による休職や離職の実態です。
残念なことですが、私が訪問する園の2園に1園は、こうした問題の相談事が【職場改善】に付随して出てくるものです。
知っておいていただくだけでも、いざというときに助けになるかと思いますので、数回にわたり【心の病】について、情報提供したいと思います。
情報提供者である私の立場は、保育の現場指導(臨床)経験を踏えた認定心理士、という位置づけであります。
第3回 【心身症】
「心身症」という名称で一括される疾患は、「ストレスにより起こりがちな病気」のことで、病名ではなくて、病態名です。
つまり、ストレスが蓄積されたために身体に疾患(病態)が現れた状態を言います。その病態は、循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系、泌尿器系などと、あらゆる領域に現れ、その症状は多岐にわたっています。
日常生活で仕事や対人関係などの心理社会的ストレスに対して、無頓着や無自覚な場合に発症・悪化することが多く、一般的治療では改善困難です。
症状)
1.通常は自分の状態に気付いていないことが多い。定期健康診断などを仕事の繁忙などの理由をつけて回避していたり、受診しても疾患の発見によって仕事に制約がかけられたりすることに強い懸念や不安を持っている場合が少なくない。診断の結果で疾患が発見されても、治療に行かなかったり、それを隠そうとする傾向がある。
2.元来の性格として仕事熱心・現実的・小心ではあるが、かなりの野心家である傾向(タイプA)がみられることが多い。
3.有給休暇の消化率がかなり低く、職場では働き者としての評価が高い。
4.地位の昇進を契機として起こることがある。
参考)
タイプA行動パターン
1.明確でない目標に対して、自ら選んだ形で、執拗かつ熱心に、その達成に努める。
2.周囲に対する競争心が異常なほど強い。
3.相互には余り関係のない複数の仕事に没頭し、締切りに追われている。
4.いつも周囲から高い評価を得ることを期待している。
5.自分の精神的・肉体的な速度を常に速めようとする。
6.精神的・肉体的にかなりハードな状況に耐えられる。
先生ご自身があてはまりそうではないですか?
私も、タイプAの項目6番は完全に当てはまると思いました。
あと、3番も5番も当てはまりますね(汗) 先生もご自愛くださいませ。
教職員の様子がおかしいと感じたら、フォロー面談→心理カウンセラーや心療内科への促しをお願いします。
お知り合いやご近所に心療内科や心理カウンセラーがない場合は、弊社にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
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文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊