成長の道程
こんにちは、安堂達也です。
本日も職員成長の仕組み作りのお話です。 保育の現場では、園長や主任の下、多くの教職員や保育士が、多様な業務や後輩指導等の役割を持って働いています。
こうした業務内容に応じたキャリアアップ(専門性の向上)を組織的、体系的に取り組んでいかない限り、保育現場の安定経営と継続的な運営が難しくなっています。
そこで、先週より、職場のキャリアアップを組織的に支援し、応援する仕組み【キャリアアップ制度の導入】について、8つの要素に沿ってお伝えしています。
園内キャリアパスの作成
「キャリアアップ制度」は「現場のコミュニケーション(面談)」を軸に「職員の成長」を主目的としています。
今回は、職員の成長の道筋となる、園内キャリアパスの作成(要素1)について、お話します。
夢のある保育者の道筋を描く ~君の行く道は果てしないわけではない
1.園内キャリアパスの作成
*キャリアパスとは、組織の中で個人がキャリアアップ(スキルアップしながらキャリアを積んでいくこと)していく道筋を、組織が表したものです。 職場内で教職員が目標とするポストや職務に就くために、必要な業務経験やプロセスを明確に示した園内キャリアパスの見える化で、長く働く姿を教職員一人ひとりがイメージできるようになります。
作成上の重要なポイントとしては、
①教育理念を明文化して全体共有すること
この職場に在職するということは、教育理念の実現に貢献する一員であることの自覚が前提条件です。 教育理念や保育目標を、キャリアパス全体を通じて一貫して実現するメンバーとして、歩み続けるための道しるべを作る意識が必要です。
②学園から教職員への成長に応じた期待と要求を明確化すること
教職員には年数とともに修得して頂きたいスキルや高まる責任を明確に認識していただけることが大切です。それはこれまであいまいだったかもしれない、年数における達成の目標や現場における責任というものを明確に定義することでもあるのです。
③教職員の成長の階段を文章で明確化すること
つまり、キャリアパスを作成するということは、入職した職員が1年また1年と歩んでいく、成長を共に喜ぶためのすごろくを作るような作業です。 ただ単に責任が毎年増えるだけ、払うべき税金が重くなるだけ、というようなものでなく、楽しくてわくわくドキドキするような夢に近づく要素が必要です。
上記のことを意識して園内キャリアパスを作成することで、人材育成の大系作りの基礎ができていきます。
次回は、キャリアアップ面談での育成支援の指標となる役職別キャリアアップシートの作成についてお話したいと思います。引き続き、このブログでは【キャリアアップ制度の導入】についてお伝えしていきます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪
幼稚園の経営にお悩みの先生は幼稚園経営.comを通じて、お気軽にお問い合わせください。
また、メルマガではさまざまな情報をより詳しくお伝えしていますのでぜひご登録ください。
文責(C)安堂達也
株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊