情報の格差

公開日: 2022年6月27日

こんにちは、安堂達也です。

本日は経営のリスクシリーズ最終回です。

今回は、情報の格差に負けない日常の視点についてお伝えしていきたいと思います。

情報取得によるリスク回避

情報を得ていない事から発生する経営の脅威となりうる事項


上記への対策を以下のように考えてみました。

1.情報を得ていない事から発生するリスク

①リスク発生の背景

・激動する現代では経営に必要な各種情報を入手していないと重大な対応ミスが発生するリスクがある。
・社会情勢にうとければ、世間の感覚や感情と乖離してしまい、保護者や職員との断絶の種となる。
・疫病・感染症はマスメディアの連日宣伝効果で心配性の方の深層に恐怖を沈殿させ、不安が学園不信に化ける。
・制度移行や助成金情報は、アンテナを持っていないと情報そのものが届かなくなり、現金収入の実利に損が生まれる。
・周辺競合園は日々試行錯誤を繰り返しており、WEBや保護者からの情報がないと自園のみ取り残されることもある。

②リスク発生の構造
・経営判断を下す立場の経営者が、現場の仕事に追われてしまうことで、時間と心にゆとりがなくなり、経営判断情報を入手できなくなる。
・個人で入手できる情報量には限界がある。必要な各分野の専門家人脈や情報マガジンなどにより、日頃からの情報収集の意識がないと、本当に必要な情報が入手できず、どうでもよい雑多な情報ばかりがスマホやPCのブラウザを流れていき、時間だけが浪費されていくことになる。



③リスク予防の対策
1.基本行動

リスクとは、リスクの存在に気づくことがなければ、対策することもできない。
情報とは、そもそも知らなければ、知ることがないわけで、よって、大切なカテゴリーは、常日頃から人脈や情報源を通じてマークしておくことが大切。


2.具体的習慣
社会情勢 → 変化への適応に対する遅れ・無関心による保護者共感の喪失
時事への関心を忘れず、特に自園を取り巻く地域(企業)の経済状況に注目する。
時流情報の収集により、保護者やこども、職員の年齢層での興味や不安の対象を知る。
保護者心情の把握は、身近な保護者との日頃からの雑談と信頼醸成からのみ可能となる。


疫病・感染症 → 安心・安全な生活環境の維持不全・登園拒否・通勤拒否
感染症対策をとにかく基本を正しく行い、取り組みと方針を先取り広報していく。
園児の健康情報などの個別情報の把握につとめ、各保護者の健康への不安をまとめておく。
職員の日常的メンタルは挨拶時の視線でわかるが、不調な職員には睡眠と食事を確認、職員定期面談を習慣にする。

制度・助成金 → 時代に適応できない業態へのしがみつき・職員負担の増加

新制度移行への判断は最終段階に入っているので、自園の在り方をどうするのかを意思決定する。
各種助成金情報の収集は、取引のある社労士や会計士から日常的に得るようにする。
加配条件の活用は、内容を見直すことで、自園でできることを見逃していないか確認する。

周辺競合情報 → 情報無関心による浦島太郎現象・裸の王様現象
地域の新興住宅やマンション新設などの不動産情報に留意し先手の広告戦略を考える。
地域人口動態を役所のホームページなどから随時入手して、入園対象年齢児の増減を把握し備える。
競合保育施設の情報収集は、役所の担当者と懇意になることで容易に早期に得られる。


以上です。
先生の学園経営、施設経営にお役に立てれば幸いです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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メルマガ文責(C)安堂達也 

株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊

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