運営の改善

公開日: 2023年6月5日

本日は私が訪問指導にあたる幼稚園様の中から、取組みの中で大きな成果や思い切った取り組みをされた事例を3件ご紹介させて頂きます。

園運営改善アイデア ベスト3 

第3位 家庭絵本配布で保護者クレーム減少

東京都武蔵野市の幼稚園様です。

これまで、日常的に保護者からのクレームや園の方針とずれた思い込みの問合せに先生方が疲弊していました。そこで、園長先生は、ご家庭の保護者の方のモラル意識の向上が必要なのではないかと考え、自園が仏教園であることから、「ブッダがせんせい」(宮下真著 永岡書店刊) https://amzn.to/3Hhbrwu をご家庭に配布して、親が子に読み聞かせることを推奨しました。
「自分がされたくないことは、君も人にしてはいけないよ」などの具体的な説教が保護者自身の心に響いたのか、本を配布してから、保護者からの批判的なクレーム件数が激減しました。
園児への教育だけでなく、保護者への啓蒙が大切なことはわかっていますが、実際にどのように進めるかということは、なかなか躊躇される先生も多かったのではないでしょうか。一つの大きな実践例として、3位として選出いたしました。



第2位 全職員による求人動画投稿で求職問合せ増加

埼玉県さいたま市の幼稚園様です。
これまでは、求人対応や実務はすべて経営者がやるもので、職員は意識外でした。しかし、園を挙げての求人体制作りとそのプロセスを通じて、園内の職員融和を図りたいという狙いから、職場研修の時間を使って、園の求人PRについての職員の取組みを強化。職員も若手を中心に企画アイデアがさく裂し、先生同士の楽しげな日常や保育の様子が毎日YouTube投稿されるようになりました。
これにより、職場内のコミュニケーションはますます良好になり、インターネット経由での求人問い合わせの数も、前年比倍増となりました。

※園長先生は動画投稿の他にも、各種の求人の工夫を日夜行っております。
職員の肖像公開に及び腰な職場も多い中で、職員の自主的な投稿の取組みは、大いに評価されるものとして、2位に選出しました。



第1位 清掃スタッフ雇用で教師の残業削減

埼玉県さいたま市の幼稚園様です。

当園では、今年に入り、教職員の能力開発計画に基づく職場研修を年間計画で導入するほか、キャリアアップ制度導入に着手し人事評価基準を職員と一緒に行うなど、教師の質の向上と職場改善への取組みに精力的に取り組みました。
その職場改善の大きなカギとなったのが、毎日1時間かけて行う、教職員の清掃業務でした。園長先生はこの時間をなんとか教師以外のスタッフで賄えないかと数年前から検討していましたが、実の母親である副園長から「自室の掃除は教師の仕事です」との強い反対に阻まれて実現できないでいました。
しかし、コロナ禍により衛生管理への負担が増加する中で、副園長の考え方も変化し、清掃専門のスタッフを雇用することによって、教職員が毎日1時間の自分時間が増えることにより、業務の効率化が進み残業が解消されました。
良いのはわかっているけど、なかなか導入できないことに取組まれたその決断と明快な結果から、第1位と致しました。

ブログをご覧の先生にとりましての、今年度そして来年度の構想のヒントにしていただければ幸いです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今週も、笑顔で仲間と働き合えますように♪



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文責(C)安堂達也 

株式会社安堂プランニング 代表取締役・幼稚園経営コンサルタント
幼稚園☆元気塾 主宰・幼稚園研修.com 運営代表・保育研修プロデューサー
キャリアコンサルタント・認定心理士・TA心理カウンセラー・メンタルアップマネージャー
主な著書に「園児を集める49のヒント」「連絡帳の書き方ハンドブック」民衆社刊

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